注文住宅を建てる際には多くの選択肢と決断が必要となります。最も重要なのは予算の範囲で何が実現できるかです。しかし、広告やカタログを見ているだけでは、具体的な金額感がつかみにくいものです。そこでこの記事では、いくらでどのような家を建てられるのかを予算別に詳しく解説します。
家づくりを始める前に知っておきたい費用の内訳
家づくりでは、実際にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。土地や建物の費用だけでなく、予期しない諸費用も考慮する必要があります。ここでは、家づくりに必要な費用の内訳を詳しく解説します。
土地購入関連の費用
まず、土地購入に関連する費用です。土地を購入する際の仲介手数料は、物件価格の3%に6万円と消費税10%を加算した金額となります。さらに、登記には土地評価額の1.5%が必要で、司法書士に依頼する場合は3~5万円が追加されます。
また、不動産取得税は土地評価額の半分の3%、印紙税は売買価格に応じて変動しますが、例えば1,000万円超~5,000万円以下で1万円、5,000万円超~1億円以下で3万円が必要です。
建物建築関連の費用
次に、建物を建築する際の費用を見てみましょう。建物の登記には建物評価額の0.15%がかかり、不動産取得税や印紙税も建物評価額に基づきます。敷地調査や測量には10万円前後、建築確認申請にも10万円前後が必要です。
地盤調査には5~30万円、実施設計料には工事費用の3%~5%、水道の加入には数万円から数十万円、そして祭事費には5万円程度が必要です。
住宅ローン関連の費用
さらに、住宅ローンの取得にも費用がかかります。保証料は融資額1000万円当たり20万円、事務手数料は3万円~10万円または融資額の2%です。抵当権設定費用には借入額の0.4%が必要です。団体信用生命保険料はローンの金利に含まれますが、特約を追加する場合は追加料金が必要となります。
火災保険料には15万円~40万円、地震保険料には1,000万円あたり7,000円~5万円がかかります。
夢の住まいを予算内で実現!注文住宅の予算別プラン一覧
家づくりの一番の関心事は、予算でしょう。ここでは、注文住宅を希望予算別にピックアップし、それぞれの特徴とメリットを探ります。
1000万円台の注文住宅
この価格帯は、若い夫婦や家族の第一歩としての家づくりに最適です。中間マージンをカットし、効率的なプランニングで予算内に収めています。シンプルでありながらも、室内のデザインやファブリックの変更で、自分らしい空間を作ることが可能です。
2000万円台の注文住宅
この予算範囲では、個性を反映させる余地が増えてきます。注文住宅の特性を活かし、自らの夢や希望を具現化できます。それでも、全ての希望を叶えるわけではないので、予算のメリハリを持って家づくりを進めることが大切です。
3000万円台の注文住宅
全国平均ともなるこの価格帯は、多くの希望を叶えられる範囲です。もちろん、全てを実現するわけではありませんが、妥協点を見つけつつ、理想とする住まいを目指すことが可能です。どこに予算を配分するかの選択が鍵となり、家族での議論が深まる価格帯でもあります
4000万円台の注文住宅
ここにきて、注文住宅の醍醐味を存分に味わえる価格帯となります。さまざまなプランの実現が期待でき、多彩な家づくりが可能です。無垢材を活用した統一感のある空間作りや、高級感あるシステムバスの導入など、こだわりを形にできるのが特徴です。
青森市の住みやすさは?おすすめポイントを解説
青森市は春から秋は涼しい気候なので過ごしやすいですが、冬は寒さが厳しく雪がかなり降ります。しかし冬は雪が降り続けるため、ウィンタースポーツを楽しめるところは魅力です。
また海や山に気軽に行くことができ、休日にはアウトドアを満喫することができます。
治安がいい
青森市はほかの東北地域と比べても、比較的治安がいいエリアになっています。秋田市や盛岡市などと人口規模がほとんど同じですが、治安がいいので子育てなどもしやすく安心して住むことができます。
青森市の2022年の刑法犯認知件数は869件で、とくに犯罪が多い地域ではありません。
アクセスがいい
青森駅はアクセスの中心となる駅で、JR奥羽本線・津軽線と青い森鉄道線の3線が乗り入れています。奥羽本線では東北・北海道新幹線の停車駅である新青森駅や県内第三の都市である弘前市へのアクセスが可能です。
津軽線は津軽半島の東北部の各町村に停車して、青い森鉄道線は浅虫温泉や県内第二の都市である八戸や三沢へのアクセスができます。市内の主要部では青森市営バス・弘南バス・下北交通などのバスの路線網があります。
盛岡や仙台、東京などへ出かける際は、高速バスが青森駅から出ているので便利です。
物価が安い
青森市は全国平均と比べると注文住宅費用が比較的安くなっており、物価も全体的に安いので暮らしやすいエリアです。都心などに比べると、生活費などを抑えることができるのでお金に余裕ができます。
イベント
青森市で有名なのが「青森ねぶた祭り」や「青森雪まつり」などです。青森ねぶた祭りの期間中は延べ200万人以上の観光客で賑わう大きなイベントです。
大型の張りぼて人形を乗せた「ねぶた」と呼ばれている山車と、その周りで踊る「はねと」という集団の行進が特徴で、世界的にも有名なお祭りと言えます。最終日には約1万1,000発の花火が上がる青森花火大会も開催されて、ねぶた祭りのフィナーレを飾ります。
青森市の注文住宅に使える補助金
青森市で注文住宅を建てる際に、自治体が用意している補助金はいくつかあります。ここでは住宅補助金ではなく、国が用意してる住宅補助金制度について紹介します。
子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業とは新築住宅を建築・購入する際に子育て世代や若者夫婦世帯や、特定のリフォームを実施する世帯に向けた2024年度の補助金事業のことです。対象となる世帯は、長期優良住宅かZEH住宅を新築・購入する子育て世帯や若者夫婦世帯になります。
子育てエコホーム支援事業で補助される金額は、長期優良住宅が100万円/戸、ZEH住宅が80万円/戸です。新築の対象住宅の主な要件は「証明書によって長期優良住宅かZEH住宅であることが証明できる」「建築主自身が居住する」「住戸の床面積が50平米以上240平米以下である」「土砂災害特別警戒区域外に立地する」「2023年11月2日以降に基礎工事より後の工程の工事に着手した住宅」です。
補助金の手続きは登録事業者に依頼して行うので、建築費の最終支払いに充当されます。申請が認証されれば20日までの場合は翌月末、21日以降の場合であれば翌々月末に登録事業者に支払われます。
給湯省エネ事業
給湯省エネ事業とは家庭のエネルギー消費で大きな割合を占めている給湯分野において、高効率給湯器の導入支援を行い、その普及拡大によって2030年度におけるエネルギー需給の見通しを達成することを目的とする事業です。対象者は、「新築注文住宅の建築主」「新築分譲住宅の購入者」などです。
補助される金額は「ヒートポンプ給湯機が8万円/台」「電気ヒートポンプ・ガス瞬間式が10万円/台」「家庭用燃料電池が18万円/台」「ヒートポンプ給湯機・電気ヒートポンプ・ガス瞬間式・家庭用燃料電池を購入+蓄熱暖房機を撤去で10万円/台」「ヒートポンプ給湯機・電気ヒートポンプ・ガス瞬間式・家庭用燃料電池を購入+電気温水器を撤去で5万円/台」になります。
戸建ZEH補助事業
戸建ZEH補助事業とは年間の一次エネルギー消費量が正味でゼロになることを目指した住宅(ZEH)や、ZEHより省エネをさらに深掘りするとともに、設備のより効率的な運用によって太陽光発電などの自家消費拡大ができるZEHとなる戸建住宅を新たに建築・購入する事業が対象です。
https://kodomo-ecosumai.mlit.go.jp/
https://sumai-kyufu.jp/
上記URL出典
手頃な価格で理想の注文住宅を建てる方法
理想の注文住宅を手頃な価格で実現するための最も効果的な方法は、設計のシンプルさ、材料や設備の選択、そして収納の工夫にあります。以下に具体的なアドバイスを示します。
シンプルな家の形状にする
四角くシンプルな外観を持つ2階建ての家は、材料コストを最小限に抑える最良の方法です。また、複雑な屋根よりも「切妻屋根」や「片流れ屋根」を選ぶことで、工事費も節約できます。
オープンな間取りを選択
部屋の数を減らし、間仕切りを最小限にすることで、材料費や工事費の節約が可能です。
建材・設備の選択を見直す
水回りをはじめ、家の内外の設備や建材のグレードを適切に選ぶことで、予算を節約できます。統一された内装材を選ぶことで、シンプルかつオシャレな仕上がりを実現できます。
水まわりの設備を集約
水回り関連の設備を一箇所にまとめることで、配管工事のコストを削減できます。これは、給湯器と水まわりの距離を縮めることで、ランニングコストの節約にも寄与します。
デッドスペースの活用
家の中の使われていない空間、例えば階段下や屋根裏を、収納として有効活用することで、収納スペースを増やしながらもコストを抑えられます。さらに、一つの大きな収納スペースを家族で共有することで、各部屋を広々と使用できるようになります。
まとめ
注文住宅の予算別モデルプランについて詳しく説明しました。予算には多くの要素が影響を与えるため、土地購入から建築、さらには住宅ローンまで、詳細な費用の内訳を理解することが大切です。予算別に見ると、1000万円台ではシンプルな設計が主流で、若い家族に最適な選択肢が多いです。
2000万円台では個性を反映させる余地が広がり、予算と希望のバランスが求められます。3000万円台は全国平均に近く、多くの要望に応える家づくりが可能です。4000万円台では高級感を感じさせる素材や設備を選べ、より自由度の高いプランニングができます。
理想的な注文住宅を手頃な価格で実現するためのポイントも紹介しました。外観や間取りのシンプルさ、材料・設備の選び方、水まわりの集約、デッドスペースの活用など、多角的に考慮することで賢い予算配分が可能です。