
後悔しない注文住宅の間取りはどのように決めると良いのでしょうか。イメージ作りで重要なポイントについて紹介します。家族で話し合っていても後悔することが多い注文住宅ですが、完成して使ってみて後悔する前に、ポイントを知っておくことで、完成後も快適に住める注文住宅が完成します。
理想の住まいを実現するための間取りデザインの決め方
理想の住まいを実現するために、間取りデザインを決める事から始めます。家事動線や来客時、失敗しやすい玄関にも気を配ってデザインしましょう。理想だけで突っ走らないことが大切ですが、まずは理想を話し合ってみましょう。
家事導線を考える
家の中でもっとも重要視したいのが家事動線です。主婦は家族の中でも家にいる時間が多く、家事をしている時間も長いです。そのため、主婦が動きやすい導線を考えることが重要です。
料理を作りやすい導線、洗濯や水回りが掃除しやすい導線など、効率よく家事を行える間取りを考えましょう。これだけでも格段に生活しやすくなります。
来客時もイメージして
暮らしのなかで家に人が来ない、ということはありません。とくに、注文住宅ができてすぐは、完成した住宅を見るために友人が訪れることもあります。暮らしのことは想像して間取りを考えますが、来客時は考えられているでしょうか。
人を招いたとき、恥ずかしくない間取りというのも考慮しましょう。客人をすぐにリビングや客間に通せる導線がベストです。
玄関収納は広さを考えて
玄関収納は、近年つけておくとよい間取りとして人気ですが、広さを考えてとりいれましょう。玄関収納を広く取ることで、玄関が狭く見えることや、実際に狭くなってしまうこともあります。
玄関は誰もが最初に通る空間です。広く感じられると、家の印象が大きく変わるので、玄関はスペースを広く取ることを優先して考えると後悔しにくい間取りにできます。
注文住宅の間取り決めでよくある失敗
注文住宅の間取りを決めるとき、よくある失敗として、玄関に力を入れなかったことが挙げられます。ほかにも、アイランドキッチンやリビングの方角など、暮らしてみてわかる失敗が多いので注意しましょう。
玄関に力を入れなかった
リビングやキッチンは、生活の大半を過ごす場所として使うので、間取りにもこだわりが見えます。しかし、玄関まで意識が向かず、収納やスペースの狭さなどに後悔してしまうことが多いです。
客人を招くとき、最初に見られる場所にも関わらず、ひしめき合う狭さで恥ずかしい思いをする可能性もあります。玄関の近くにトイレを設置してしまったというパターンもありました。
アイランドキッチンが失敗
理想のキッチンとして取り入れたい人気も多いアイランドキッチンですが、家庭によっては動きにくいと感じることもあります。アイランドキッチンは、LDKに用いられる事が多いため、キッチンで調理した食材の匂いが部屋全体に充満しやすいというデメリットがあります。
においが気になる、家事動線が長くなったという後悔をしているケースがありました。小さな子どもがいる家庭では、子どもの走るスペースとなってしまうこともあります。
西日が当たって眩しい・暑い
間取りは考えたものの、方角までを確認しておかなかったケースもあります。窓からの採光を重視した一方で、西日がドンピシャで入ってくる窓になってしまったことが後悔するポイントです。
明るいですが眩しく、暑さも感じられます。自宅で過ごすには眩しく、暑いと光熱費がかさむ原因にもなるでしょう。方角は考えて設計しましょう。
家族のライフスタイルに合った間取りを決めるポイント
家族のライフスタイルに合う間取りを考えるには、家族全員で意見を出し合い、十分に話し合いを設けることが大切です。最終的に出すアイデアは具体的にしましょう。家族や夫婦で勉強会へ積極的に参加すると、成功・失敗例などを学べるので、参考にできます。
話し合って具体的なアイデアを
家族のライフスタイルに合わせた注文住宅にするためには、なにより話し合うことが大切です。家族それぞれが家に何を求めているのかを話し合うことで、全員が住みやすい家が完成します。
居心地の良い家であると自信をもって言える注文住宅にしましょう。話し合って出す結論は、できるだけ具体的な方が良いです。建築士へ伝えやすくなります。
家族・夫婦で勉強会へ参加する
注文住宅のデザインや設計などは、はじめてのことだらけでわからないことも多いでしょう。
注文住宅の販売会社などが開催している勉強会へ参加してみると良いでしょう。また、夫婦や家族で参加すると、フィードバックがしやすく失敗も少なくできます。街の建築会社などで行っている身近な場所からはじめると、ハードルが低くおすすめです。
まとめ
後悔しない注文住宅を作るために、間取りをどのように決めるのかをお伝えしました。イメージをするうえで重要なのは、家族ときちんと話し合うことです。話し合うヒントや参考として、過去の建築事例から参考にできるところ、後悔したところを把握しておきましょう。
いちばん見落としがちなのが玄関です。誰もが最初に足を踏み入れる場所ですが、キッチンやリビングなどに比べて安易に考えてしまいやすい場所です。後悔しないためにも細部までイメージをしましょう。勉強会へ参加するのも失敗を防ぐ方法です。